ツインズ前田健太投手(32)の今季6勝目と日米通算150勝は持ち越しとなった。ホワイトソックス戦で5回5安打2失点。勝利投手の権利を得たが、救援陣が逆転を許し、前田に勝ち負けはつかなかった。「首位を争っている相手で、この試合は大事だったから勝ちたかったけど、次のシリーズで勝てるように、チームとしても切り替えるしかない」と前を向いた。

失点は3番と5番打者に浴びたソロ本塁打2本。真ん中低めに入ったスライダーを痛打された。それでも「毎回毎回うまくいくことはそうない。最後はなんとか粘りながら投げられたと思います」。6勝目は逃したが、防御率2・52でチームの先発陣では最も安定している。プレーオフ進出はほぼ確実で、安定感を考慮すれば、前田がワイルドカードゲーム初戦に先発する可能性も十分ある。首脳陣からの信頼も厚く「監督やコーチに期待してもらって、任せてもらえることを、力にできるタイプだと思うので。それがうまくいっているかなと思います」。

次回登板がレギュラーシーズン最後となる見込みで、日米通算150勝がかかる。「あと1試合しか登板がないので、キリよく終われればいいと思いますけど」と笑みを浮かべた。