過酷な争いに生き残った。ソフトバンク飯田優也投手(24)が25日、韓国・斗山との練習試合(宮崎アイビー)に登板し、3回を無失点に抑えた。無安打、6奪三振の好投を工藤監督も絶賛。激しい開幕ローテーション争いで、昨年育成枠から支配下登録を勝ち取った3年目左腕が、堂々と渡り歩いている。
開幕ロードを突き進む奪三振ショーだ。3イニング目の7回。飯田は先頭の韓国代表・呉載元の胸元をえぐる速球で三振に仕留めた。その後も140キロを超す直球で3者連続三振。レギュラー陣をそろえた韓国の強豪相手にこれ以上ない結果を残し、ローテーション争いで一旗揚げた。
「キャンプを通じてやってきたことができた。競争は激しいが、人を見るより、自分のやるべきことをやることを意識して挑んでいる。結果を出すのは立場上もちろん。内容にもこだわってやろうと思った」
この日奪った6三振のうち、5つが空振り。昨季は上半身と下半身を連動させたフォームで投げることができない課題があった。今キャンプでは胸を張り体全体を使って投げるフォームに取り組んできた。制球力とボールのキレで、成長を示した。
12年ドラフト育成3位で入団。昨年5月に支配下登録を勝ち取り、2勝を挙げてペナントレースに貢献したシンデレラボーイだ。だがポストシーズンでは出番なし。今年は真価が問われる1年となる。
12日の紅白戦では2回をパーフェクトながら、17日の紅白戦では3回6安打2失点。この日はどうしても結果が欲しかった。前日24日には武田、山田がともに1失点と好投。飯田もライバルに負けじと存在感を示した。
いまだに10人以上の候補者が、ローテーションの座を狙っている。若手左腕の猛アピールに工藤監督は「僕の悩みが多くなる一方。あればあるほどうれしい」と歓迎。佐藤1軍投手コーチも「ボールも強くなっているし、コントロールもよくなった。ほぼパーフェクト。飯田が今日くらい投げてくれれば」と目尻を下げた。
先発6人のうち、左腕が最低2人はほしいチーム事情もある。大隣に続く左の座を射止めれば、開幕ローテ入りも見えてくる。飯田が対外試合の快投で、勝ち抜きに1歩近づいた。【福岡吉央】




