T山田がマエケンキラー健在を示した。ヤクルト山田哲人内野手(22)が、開幕戦(27日、マツダスタジアム)での対戦が決まっている広島の前田から先頭打者本塁打を放った。昨季も打率7割超とカモにしていた球界を代表する右腕から、オープン戦1号をマークした。昨年、プロ野球初となる6カ月連続の先頭打者弾を放った若武者が、開幕ダッシュへと導くつもりだ。
オープン戦出場6試合目で出た山田の今季1号は、得意の先頭打者本塁打だった。カウント1-2から、シュート回転して甘く入ってきた直球を振り抜いた。「最近引っ張れてなかったので、追い込まれていたけど振りにいった。久しぶりに芯に当たって、いい角度になった」。打球は降りしきる小雨を切り裂き、左翼席へ飛び込んだ。
一振りで球場の雰囲気を一変させた。試合直前に黒田ら広島の新入団選手の発表が行われ、1万7164人が詰め掛けた敵地はカープファンの熱気にあふれていた。真中監督は「景気付けというか、チームが盛り上がった。本塁打に限らずだけど、山田が出ると勢いづく」。着火した打線は14安打と爆発し、今オープン戦初の2ケタ12点をたたき出した。まだ6試合とはいえチームは首位タイをキープし、山田は「今年のヤクルトは戦いにくいと思わせようと言っていた。オープン戦でも勝ちにこだわっています」と真剣モードを強調した。
マエケンには異常に強い。「得意なイメージはないです」と言うが、昨季は7打数5安打で対戦打率は7割1分4厘。「(この日)打っちゃったから、もう打てない。(開幕に)とっておきたかった」と冗談交じりに話したが、セ・リーグで開幕戦の初回表先頭打者弾は高橋由(巨人)ら過去3人だけのレア記録。ヤクルトでは初となる快挙に向け、予行演習もばっちりだ。
侍ジャパンの一員として出場する欧州代表戦に向け、試合後はチームから離れて帰京した。「まだ(侍には)慣れていない。とにかく必死に安打を打ちたい」。二塁が本職だが、練習では侍合流に向けてファーストミットも使用する。快く送り出す真中監督は「周りはいい選手なので、聞けることがあれば情報収集してくれれば」と、国際舞台での成長を期待していた。【斎藤直樹】




