阪神西岡剛内野手(30)は上り調子で開幕に向かう。本番まで秒読みになり、打席での身のこなしにキレが出てきた。打線のピンチを救ったのは7回だ。それまでオリックス投手陣にノーヒット投球を許していた。東明の2球目、甘い変化球を逃さず、完璧に振り抜くと、打球はライナーで右中間最深部で弾んだ。

 チーム初安打の二塁打を見届けた和田監督も「状態自体は試合を追うごと、打席に立つごとに良くなってきている」と目を細めた。3試合連続安打で、リハーサル終了。オープン戦打率こそ1割5分2厘にとどまったが、3月中旬に打ち損じを繰り返していた姿はウソのように消えた。西岡も手応えを口にする。

 「昨日から、状態は上がってきて、あと4日、練習して、そのなかでしっかり開幕を迎えたい。内容もしっかりしたものを、最後になってできたかな。この3連戦はいい感じでしたね」

 もっとも好内容は1回の打席だろう。山崎福の緩急をつけた投球に粘り、追い込まれてから3度、ファウルで逃げた。その直後に外角低め直球をジャストミート。左翼をライナーで襲った。T-岡田に好捕されたが、充実ぶりを示す一撃だった。攻撃型の新打線は3番西岡が得点力の鍵を握る。復調は頼もしい限りだ。

 その一方で、走塁ではミスを犯した。2点を追う7回、安打直後に二塁でけん制死。平田ヘッドコーチも「今日の試合は打てなかったから、そこが目立つ。捕手からのサインプレーだと思う」と渋い表情。走攻守3拍子そろってこそ、西岡の真価が発揮される。開幕に向け、さらに本気モードに仕上げる。【酒井俊作】