ソフトバンクが絶好調松田宣浩内野手(31)の1発でサヨナラ勝ちした。延長10回1死でオリックス馬原から左翼スタンドへ完璧なアーチを運んだ。2試合連発の2号ソロで打率は5割7分1厘。就任後初サヨナラ勝ちとなった工藤公康監督(51)とがっちり抱き合った。本拠地での開幕6連戦を3勝3敗で滑り出し、今日から初ビジターとなる西武戦で開幕5連勝チームを止める。
今季初の延長戦にケリをつけた。絶好調男マッチだ。延長10回1死。カウント2-1からの4球目。甘く入った馬原のフォークを捉えた。左翼席へと伸びる打球の行方を見ると、バットを放り投げ、右手を突き上げる。ボールがスタンドに飛び込むと、喜びを爆発させ、足早にダイヤモンドを回った。
「正直どういう球を打ったかは覚えていない。でもタイミングがあってスイングしたので、打った瞬間、入った、あっサヨナラやと思いました。うれしいです」
昨年10月2日。オリックスとのリーグ最終戦での優勝を決めるサヨナラ打を思い出させる1発だ。チャンスで勝負強いお祭り男は、今年も健在だ。今日3日からの西武との3連戦に弾みをつけるサヨナラ打となった。
「監督もベンチで一生懸命やってくれているので選手も応えないと。勢いをつけていきたい。勝ってロードに出るのと負けてロードに出るのでは全然違う」
前日の馬原との対戦のイメージを生かした。前日は直球を右翼線に二塁打。「昨日の対戦では直球とカットボールだったので、その2つに集中していた。それより遅いスライダーだったからひっかかった。10・2くらいの感触だった。あの時は抜けたと思ったが、今日は打った瞬間入ったと思った」と目尻を下げた。
今季の目標はお立ち台10回だった。早くもこの日、今季2度目のお立ち台に立った。得意の決めゼリフ「1、2、3、マッチ!」で、平日ながら3万2029人が集まったスタンドを沸かせた。
工藤監督も「(サヨナラ勝ちが)初めてなんで興奮した。よく打ってくれた。打った瞬間、鳥肌が立った。イメージだけは持っていた。行くんじゃないかと。その通りに打ってくれた。さあ、西武ドームに行きましょう」とまくし立てた。
本拠地での開幕6試合で松田は21打数12安打、打率5割7分1厘。「本当に開幕戦から1打席1打席集中してきた。これを忘れずに大切にしていきたい」。オリックスとの3時間58分の死闘を制した頼れる選手会長は、額から流れる汗をうれしそうにぬぐった。【福岡吉央】



