ソフトバンクが熊本でダブルショックだ。前日11日に鹿児島で復調したはずの打線が、日本ハム大谷翔平投手(20)に封じ込められ今季3度目の0封負け。ここ5試合で4戦目の無得点試合となった。6回には本多雄一内野手(30)が右足首を負傷し途中交代。福岡市内の病院で検査を受けた。打線の調子が上がらない中、レギュラー二塁手の離脱となれば、工藤新監督に新たな試練となる。

 ソフトバンク打線が大谷にねじ伏せられた。最速160キロの直球に高速フォーク。7回を投げた大谷の前に打線は2安打だけ。9三振を奪われた。工藤監督は「(大谷は)いい投手ですよ。彼をとらえるとすれば初回しかなかった」。打線は大谷の立ち上がりを攻め、無死満塁の好機をつくったが、4番内川が三振。5番李大浩は一直併殺とツキにも見放された。

 先発スタンリッジも負けじと「0」を重ねたが、7回2死一塁、9番中島の初球に二盗を許した。工藤監督はカウント1ボールだったが森福にスイッチ。その森福が直後に投じたスライダーを中島に左前にはじき返され、決勝点を許した。工藤監督は「四球、四球となって走者をためるのが怖かったので森福にした」と制球力のある横手左腕を選択したと説明した。

 0-1で負けたが、最後まで攻めた。9回、先頭の柳田が安打で出塁すると内川の4球目に二盗を仕掛けた。結果はアウトとなったが、工藤監督は「あれはサインです。相手にプレッシャーをかけないと。うまくいく、いかないは、監督の責任」と話した。

 なかなか火がつかない打線の中、6回にはセーフティーバントを試みた(結果は投ゴロ)本多が一塁を駆け抜けた時に踏み外し、右足首をひねった。試合中に車いすで熊本市内の病院へ。その後、福岡市内のチームドクターの元で再検査を行った。新井チーフトレーナーは「腫れがあったのでアイシングと(患部を)圧迫させた。骨折はないが、靱帯(じんたい)などを検査している。結果は明日(13日)になる」と説明。症状の度合いについて、工藤監督は「(本多は)まだ歩けない状態だからね。また話を聞いてから」と話し、今後については今日13日以降に判断する方向だ。

 5番李大浩は6戦連続無安打。6番長谷川も4戦15打席で1安打。藤井打撃コーチは「打順は考えてもいいかもしれない」とてこ入れを示唆した。この日の敗戦で再び勝率5割に逆戻り。さらに本多が離脱となれば、苦しい戦いが続く。【石橋隆雄】