「福の神」伝説がついに崩れた。中日は追い上げおよばず阪神に敗れ、プロ野球新記録の4連続サヨナラ勝ちはならなかった。福を呼ぶ男・福田永将内野手(26)が先発すれば8戦全勝だったが、本塁打を含む3安打と“神通力”を発揮しつつも少し足りなかった。
初回に4点を失い、早々と漂った敗色ムードを福田が振り払った。2回。「直球1本で待っていた」と無死一塁で初球の135キロを強振。中堅左への4号2ランでナゴヤドームの空気を一変させた。
4回にも福男ぶりが出た。先頭で左前打を放つと、岩崎が乱れた。山井が押し出し四球。大島の右前打でたちまち4-4。何と言ってもプロ野球タイ記録の3試合連続サヨナラ勝ちを続けていたチーム。もしかして…。期待感も漂った。
だが攻撃はここまで。ラッキーチャンスを最大限に生かせなかった。その後は阪神の継投の前に元気なし。注目の9回も呉昇桓の前に3者三振でゲームセット。谷繁元信兼任監督(44)は「同点のときに追い越していれば(試合の)動きが違ったかも」と4回に押し切れなかった点を指摘した。
福田は5回に二塁打を放ち、今季2度目の固め打ち。前日には高橋周が3安打と、併用2人が上り調子なのはプラス材料だ。今日からはビジター。単独首位で乗り込む広島にも「福」を持ち込めるか。【柏原誠】



