ゴールデンウイークは、ミラクル勝利で締めくくりや。虎が、敗戦まであと1人に追い込まれたところから、試合をひっくり返した。中日バルデスに9回2死まで抑えられていたが、福谷、又吉の乱調もあって、一気に逆転サヨナラ勝利だ。GW7試合を4勝3敗と勝ち越し。明日8日からも本拠地甲子園で3連戦(対広島)。虎党の後押しも受けて今週を浮上ウイークにするで~。
すでに席を立っていた虎党もいた。中日左腕バルデスの前に1点のみ。9回の攻撃も2死を簡単に取られた。だめか…。だが、あと1人の崖っぷちから「ゴールデンウイーク猛虎劇場」が始まった。4番ゴメスが変化球に泳ぎながらも左手1本で食らいついた。中前にしぶとく転がる1本のヒットから流れが変わった。
中日ベンチはここでバルデスを諦めて福谷をマウンドへ。すると、制球の定まらない相手守護神から福留が、マートンが粘って四球を選んだ。逆転を信じて残っていた虎党のボルテージが1球ごとに上がっていく。そして、2死満塁で登場したのは関本だ。
大歓声に迎えられた「代打の神様」に対して、相手は右サイドハンドの又吉を送り込んできた。これまで3打数無安打3三振と相性は悪かった。自身も開幕から13打数1安打…。それでも百戦錬磨の男は落ち着いていた。3球で追い込まれながらも変化球を見極めてフルカウントへ持ち込んだ。最後は又吉の直球が大きく外れた。黄色く染まった甲子園は土壇場での同点劇に揺れた。スタンドはもう勝利を確信していた。そして、その期待に応えるかのような新井のサヨナラ打に再び大きく揺れた。
関本 必死や、必死。投手交代? 全然、大丈夫。どっちみち抑えの投手やから。気持ちだけです。
9回2死走者なしからのミラクルを振り返り、関本は全員の気持ちを代弁した。相手先発バルデスがマウンドにいた時は、対戦3試合で3点しか取れず。各打者がイライラを抱えていた。ゴメスは7回、三ゴロに倒れると、バットを地面にたたきつけて悔しさをあらわにした。そのゴメスのヒットがバルデスを降板させ、サヨナラへのきっかけになった。苦しむ打線のあがきが、土壇場からの逆転サヨナラを呼んだ。
和田監督 こういう勝ちをきっかけにしないといけないし、ほっとしている場合じゃないんでね。明後日から、なるべく早く(借金を)返せるように。まずはカードの頭を取れるようにやっていきます!
黄金週間を何とか勝ち越し、借金は「2」に減った。ただ、指揮官の言葉通り試合内容からすれば、ミラクルに浸っているゆとりはない。土壇場で奪い取った白星を浮上のきっかけに-。最後の言葉には、そんな願いが込められていた。【鈴木忠平】




