広島が5試合連続2桁安打となる11安打7得点で6連勝をマークした。最大8あった借金は2まで減った。本塁打あり、押し出し四球ありの攻撃で、最下位の阪神を一蹴。特に広島らしさを発揮したのは、1点を勝ち越した直後だ。5回2死一、三塁で仕掛けた重盗だった。
鮮やかな足攻め。三塁走者の田中広輔内野手(25)は冷静だった。阪神の三塁西岡はベースから離れていた。リードが普段より大きくとれた。「準備はしていました」。打者は4番ロサリオで、走者へのバッテリーの警戒は薄れる場面。一塁走者の丸も、メッセンジャーに2度のけん制を受けながらタイミングを計っていた。4球目。丸がスタートを切ると、捕手藤井は二塁へ送球。田中は投手がカットできる高さではないと見ると、迷わずスタートを切った。リードを2点に広げる、価値ある追加点だった。
6回には1発で突き放した。2回に先制適時打を放った会沢が、今度は豪快に振り切った。「必死に食らいついた」と言う打球は、左中間スタンドへ飛び込む2号2ランとなった。「新井さんがいない中でつながりを意識した。(自身も)結果を出さないといけないし、投手を少しでも助けたかった」と、強打の捕手はチームへの貢献を喜んだ。緒方監督も「何よりあの本塁打。あれは大きかった。今日は会沢につきる」と最大の賛辞を送った。
3、4月の得点力不足がうそのよう。甲子園での3連戦3連勝は04年以来11年ぶり。4位ヤクルトにゲーム差なしまで迫った。水を得たコイは、大技小技で跳びはねた。【池本泰尚】



