ヘルメットを目深くかぶり、大股でベンチに下がった。8回、3つ目の三振を喫した日本ハム大谷翔平投手(20)が、マウンドに戻ることはなかった。7回4安打11奪三振1失点。好投だったが、打線が沈黙した。開幕から続いた自身の連勝が7で止まった。
聖地・甲子園で、自身5連勝中だった交流戦での初黒星。「気にするところじゃないです。自分の投球ができなかったわけじゃない。(5月22日、7回途中5失点の)ソフトバンク戦よりずっと価値がある試合だった」。悔しさを胸に隠し、気丈に前を向いた。
4回、柴田、マートンに連打を浴びて無死一、三塁のピンチをつくった。ゴメス、福留を連続三振に仕留めたが、上本には甘く入ったフォークを中前に運ばれた。「自分の失投。どうにかできた」。窮地を最少失点でしのいだが、結果的に痛恨の1点になった。
7番投手の「リアル二刀流」。2回、前を打つ岡が併殺に倒れ、ネクストサークルで攻撃が終了するケースもあったが、直後のマウンドは3者連続三振。「今日は、打席は重要視してないので」。打席が投球に影響することはなかった。
チームの連勝も5でストップ。栗山監督は「甲子園がアイツにまだまだダメだと言っている。まだ何か足りなかったと、翔平もオレも受け止める」と言った。大谷は「いい経験になったということはないけど、1個1個を取って、反省する部分はあるかなと思います」。さらに飛躍するきっかけを手にし、帰りのバスに乗り込んだ。【本間翼】



