日本ハム斎藤佑樹投手(27)がセットアッパーとして「試験運用」される。17日、チームとともに明日19日ソフトバンク戦(ヤフオクドーム)へ向けて福岡へ新幹線で移動。前日16日の阪神戦では、甲子園でのプロ初登板を中継ぎとして迎えた。栗山監督はリーグ戦再開から勝利の方程式の一角としての適性を本格的に見極めていく方針。疲れが見え始めている救援陣の救世主として1軍生き残りを目指す。

 聖地でのプロ初登板から一夜明け、斎藤はホッとした表情で話を切り出した。「前回(右)肩が壊れた時に中継ぎで2回投げた次の日に肩が張っていた。その時に比べたら今日は何もない」。12年の巨人との日本シリーズ第5戦(札幌ドーム)。8回から登板し、2回4安打2失点。前日16日と同じく最速147キロもマークした翌朝、体は悲鳴を上げていた。右肩関節唇損傷。野球人生最大の危機に直面したが、この日は何の違和感もなかった。「大丈夫です」。力強かった。

 リーグ戦再開と同時に、セットアッパーとしての適性が見極められる。前夜は9点ビハインドの酷な状況で登板。中継ぎとして試運転したが、栗山監督はリードした展開で起用する腹づもりだった。「そこ(リードした試合終盤)で勝負してほしい。厳しい場面で、どういう反応をするか」(栗山監督)。まずはソフトバンクとの首位攻防戦が最初のテストケースとなる。

 疲弊するブルペンの救世主として期待される。開幕から奮闘してきた鍵谷は勢いを失い始め、昨季フル回転したクロッタも安定感を欠く。新外国人右腕としてミッチ・ライブリー投手(29=ナショナルズ3A)の獲得も秒読み段階だが、斎藤がタフな場面で結果を残せば救援陣の層は厚みを増す。「1つ1つ、積み重ねていきたい。焦ったらダメなポジションなので」。不安もなくなった右腕を思い切り振って、勝利の方程式への正式加入を決める。【木下大輔】