阪神マウロ・ゴメス内野手(30)がヤクルト振り切り役を担った。上本の適時打で勝ち越した直後の5回2死一、二塁。目の前で登板してきた通算4打数無安打の秋吉に「強くたたこうという意識で打席に立った」と集中力を高めた。

 今季2度の対戦はいずれも併殺打。手玉に取られ続けた相手の146キロ直球を振り抜くと打球は中堅上田の前にポトリと落ちた。リードを2点に広げる中前適時打に「いいところに飛んでくれた。打点がついて良かったよ」と笑みがこぼれた。

 天敵を攻略すると、もうゴメスの流れだ。7回には通算18打数6安打5打点、打率3割3分3厘と得意にしていた石山に襲いかかった。2死一、三塁から再び適時中前打でダメ押しに成功。3点のリードは、福原、呉昇桓へのエネルギーになった。「常に戦い続けていれば、いいことが起きるという気持ちで取り組んでいきたい」。マートンとそろってのマルチ安打に、打線復活のにおいが充満だ。