甲子園21イニング無得点で後半戦スタート…。虎が後半戦開幕の巨人戦で完封負け。前半戦ラストゲームも無得点に終わっており、これで聖地で21イニング連続の0行進。大の虎党で知られる俳優渡辺謙(55)の熱烈エールに応えられなかった。苦手マイコラスに7回無得点に抑えられるなど、外国人投手に弱い虎。借金2でヤクルトに並ばれての3位タイ。虎打線も早く梅雨明けしてや~。

 マット・マートン外野手(33)は自分への怒りからか、バットを放り投げた。1点を追う6回2死一、二塁。速球を打ち上げて二飛に倒れると、感情をあらわにした。甲子園に渦巻くフラストレーションを象徴していた。巨人先発マイコラスの前に7回まで無得点。最後まで速球を打ち砕くことができなかった。

 和田監督 かなり初回から飛ばして、かつ、かなりコントロールも良かったんで、仕留められるような甘い球が少なかった。6回くらいから落ちてきたから、そこらへんで、ひっくり返せないまでも追いついておけばね…。何とかなったんだけどな。

 これで対戦3試合、20イニングで奪ったのは3点のみ。第3戦先発予定のポレダ同様、完全に苦手となった。好投手だけに指揮官は戦前、揺さぶりをかけることもポイントとしていたが、フィールディングを苦手とする相手にセーフティーバントの構えをしたのは大和、今成が1度ずつ。実際に試みた打者はいなかった。5イニングで走者を出したが、うち3イニングは2死から。先頭打者の出塁はなし。足が使える走者も7回の上本だけだった。

 和田監督 塁に出ないことにはね。バントの構えもしたり、いろいろやっているんだけど。(回の)最初のランナーがな、やっぱりな。2アウトからは(塁に)出られるんだけど…。(同じ相手に負けることが)何回も続けば心理的なものも入ってくるだろうし…。

 マイコラス、ポレダの両剛腕助っ人に真っ向勝負を挑んでは力でねじ伏せられている。今後への影響も気になる打線の沈黙だった。

 また、巨人は8回2死一、二塁からマートンに対し守護神沢村をつぎ込んできた。それだけに1点差のまま9回裏の攻撃を迎えたかったが、9回表に登板した高宮が長野に痛恨の1発を浴びて反撃ムードはしぼんだ。被弾の直前に一塁ゴメスがファウルフライを落球していただけに後味が悪かった。9回に福原、呉昇桓を投入しなかったのは延長を考えてのことかと問われた指揮官は短く、答えた。

 和田監督 それはこっちが考えることだから。

 前半最終戦と合わせて2試合連続0封負け。21イニング連続無得点。巨人戦はこれで早くも10敗目だ。終盤に勝負の継投を仕掛けてきたライバルに突き放された。イライラばかりが募る後半戦開幕だった。【鈴木忠平】

 ▼阪神は今季、相手先発が外国人の18試合で6勝12敗、勝率3割3分3厘と苦戦。延べ18人に10勝を献上し、黒星は1度もつけさせていない。外国人先発の阪神戦での通算防御率は1・84と、抑え込まれている。とりわけ巨人の投手には、ポレダ4勝に続き、マイコラスに2勝目をプレゼント。この2人とのチーム対戦打率は2割1厘と低調だ。

 ▼阪神が球宴明け初戦での黒星発進は、12年7月25日中日戦(ナゴヤドーム)に敗れて以来、3年ぶり。

 ▼完封負けは、前半戦最終戦の15日広島戦に続いて今季10度目。完封負け10度は広島と並んでセ・リーグワースト。前半戦最終戦と後半戦初戦の2試合連続完封負けは、55年6月26日国鉄戦0-7、7月6日中日戦0-4以来、60年ぶり。