巨人菅野智之投手(25)が、「2つの顔」を使い分けて絶好調男を封じ込める。24日は川崎市のジャイアンツ球場で、先発する26日のヤクルト戦(神宮)に向けて調整。打率、本塁打、盗塁でリーグトップに立つヤクルト山田対策として、攻める時は攻め、引く時は引くと柔軟な思考で難敵退治に臨み、自身5戦未勝利(3敗)の神宮初勝利もつかみ取る。

 言葉に熱が帯びた。菅野は絶好調のヤクルト山田について聞かれると「自分のボールを投げられれば勝負できると思います」と語った。前日23日のヤクルト-中日22回戦(神宮)の映像を見て「打っているのは甘い球。厳しい球はコンタクトできていなかったとみています」と分析。「今の状態なら、互角の勝負ができると信じています。逃げずに頑張ります」と、真っ向勝負を口にした。

 一方、冷静な考え方も持っている。山田には今季6打数3安打1本塁打。だからこそ、対策の1つとして「勝負しないことだと思います。たとえば、2死走者なしなら、歩かせてもいいくらいの気持ちで」とも言う。点差や走者などの状況を的確に判断し、「トータルで考えた投球をしたい」。チームの勝利が最優先という軸はぶらさずに、引くところは引く構えでいる。

 強気の菅野と、冷静さの菅野-。2つの顔を使い分けた先に、鬼門突破がある。神宮ではプロ入り後5戦未勝利。今季も2戦2敗だが「相性のことはもう言っていられない。マスコミ泣かせの投球をしますよ」と冗談で笑わせながら、神宮初勝利への意欲を示した。

 チーム勝ち頭のマイコラスが蓄積疲労で登録抹消となり、ローテーションを再編したため、中5日でのマウンドとなる。この日は遠投や強めのキャッチボールで調整し、「スピードも上がって、キレも出てきている」と手応えも上々だ。「残り30試合を切って、多くて投げるのは5回。自分のことで迷惑は掛けられない」。山田封じで、神宮初勝利を決める。【浜本卓也】