天敵攻略は先手必勝に限る。阪神鳥谷敬内野手(34)が7日、今日8日からの巨人戦に向けて甲子園で最終調整した。普段の月曜日は休みが与えられる立場だが、勝負の6連戦を前に設けられた全体練習に参加。打撃ケージの中から快音を響かせると「勝ったら(全体練習をして)良かったとなると思う」と振り返った。取り組みではなく、勝つか、負けるか。今はそれしか考えられない。
鳥谷 相手がいいピッチャーとかは関係ない。やれることをやっていくだけです。
今日8日に先発するポレダを手始めにマイコラス、菅野。巨人の強力投手陣を崩すのは、簡単なことではない。実際に鳥谷も3人に対し、今季通算35打数4安打の打率1割1分4厘と大苦戦。だが、キャプテンの言葉には、力強い対抗心がにじみ出る。
鳥谷 ここまで来たら、勝てばどんな形でもいいですから。
1番を任される切り込み隊長として、最近の仕事ぶりが光る。初回の先頭で立つ第1打席は、ここ10試合で6安打2四球を記録。出塁率は8割を数え、好調な福留らの仕上げで得点を導いてきた。強力先発陣同士のぶつかり合いでは、少ない得点での競り合いが予想される。価値の高い主導権を得ることが、白星への追い風になる。「ホームランを急に打てるわけじゃないですし」。地道に安打や四球を重ねることの大切さを、再確認した。
今年1月にはメジャー移籍を断念。その際に語った理由が「一番は優勝。リーグ優勝した2年目(05年)はベテランの方々に優勝させてもらった。年を重ねる中で優勝できていない」だった。かすかに見える10年ぶりの歓喜へ、本当の勝負どころがやって来た。【松本航】



