巨人阿部慎之助内野手(36)が豪快なスイングで15号2ランを放った。「何とか勝ったので良かった。みんなで頑張った」。2点リードの6回無死一塁、一振りに込めたのは仲間へのメッセージだった。

 「あいつの分まで頑張るわ」。4日DeNA戦の試合前に誓った。左肩亜脱臼で抹消された隠善が、球場へ報告に訪れた時だ。「ダメか…。残念だなぁ。でも、1日も早く治して、また一緒に頑張ろうな」としか言えなかった。

 阿部 あいつが一番、悔しいはず。2軍で一生懸命やってきて、少ないチャンスをつかみかけてた。オレも(08年の)優勝が決まったヤクルト戦で肩を脱臼した。だから、悔しさがよく分かるんだ。

 隠善について「一番真面目で一番天才」と認める。前夜、漂った重苦しさをはね返す1発も含め、あの日から4戦3発。仲間の思いを力に変え、勝利への1本をかける。【久保賢吾】

 ▼阿部が6回に15号、坂本が8回に11号。2人のアベック本塁打は今年の5月26日西武戦以来で通算26度目。阪神戦は10年8月20日以来3度目だが、甲子園球場では初のアベックだ。これで2人がアベック弾を記録した試合は22勝3敗1分けとなった。また、阿部の阪神戦本塁打は通算51本目。巨人選手の阪神戦本塁打5傑を出すと、(1)王152本(2)長嶋86本(3)原72本(4)阿部51本(5)松井、高橋由50本。松井、高橋由を抜いて4位に進出した。