まあ、マー落ちついて…なんて言ってられない。阪神マット・マートン外野手(33)が、ストライク判定にまたもや不満めいた言動を見せ、和田豊監督(53)も「メンタルの問題」と苦言を呈した。チームも元気なく、マエケンに抑え込まれ、リーグワーストを更新する今季15度目の完封負けだ。今カードは3試合30イニングでわずか2点。何とかして!
球審の右手が上がると、心に宿った感情が素直に出た。マートンは両手を上に挙げ、不敵な笑みを浮かべた。一塁ベンチに向けて数歩進む。突然振り返ると、その表情のまま柿木園球審を見つめた。4回2死走者なし。前田の外角低め150キロ直球にバットが動かなかった。2打席連続の見逃し三振。微妙に感じた判定への不満が笑いになって表れた。
マートン 2打席目(の見逃し)は言う必要がないし、みなさんお分かりだと思います。
チームは11日の黒田先発試合から中1日で今季15度目の完封負け。前日12日も延長12回2-2のドローで、今カード3試合30イニングで奪った得点はわずか2だ。マートンは3試合で14打数ノーヒット、6三振と貧打の象徴になってしまった。
初回の見逃し三振は「外の真っすぐが中に入ってきて、ストライクになった。手が出なかったし、頭になかったよ」とM砲は自らの失敗を認めていたが、2打席目に関しては、不満の色がにじんだ。前日12日も「カープの投手のときだけ(ゾーンが)広いんじゃないのか? 同じなのか?」とイライラする姿があった。ベンチから見る和田監督も「メンタル面だな」と渋い顔だ。
マートン 結果は出ていないけれど、振り自体はいい。いい感じで振れると、普通は結果が出るものだけど出なかった。
もちろん、マートンだけが打てないわけじゃない。虎の天敵前田から唯一走者を二塁に進めた5回2死一、二塁では、代打坂が中飛に倒れて無得点。緻密な制球でカウント3-0から変化球2球で追い込む、熟練の技を見せつけられた。7回まで2安打無得点に封じられ、これで対戦成績は3戦3敗。防御率0・41と苦しむ。
残り15試合の混セを制するためにも、昨季首位打者の復調が待たれる。試合前練習では指揮官とグラウンド上で話し込んだ。和田監督はいつもと変わらない助言を授け「(ゴメスと)2人が打線に占めるウエートは大きいからね」と発奮を促していた。復活への最優先事項は気持ちの整理だろう。幸い、今日14日は休養日。心を入れ替える最終チャンスになる。【松本航】
▼阪神の完封負けは今季15度目で、これはセ・リーグ最多。広島戦は5度目で、対戦別ワーストとなった(巨人戦4度、中日戦3度、ヤクルト戦、オリックス戦、ソフトバンク戦各1度)。これで広島戦は今季7勝12敗2分けとなり、4試合を残して負け越しが決定。07年の9勝14敗1分け以来、8年ぶり。



