ぼーっとしてたら、12連戦、黒星発進やんか。8回、阪神鉄腕38歳福原忍投手が1死二塁で痛恨の暴投。梶谷に決勝ホームまで一気に生還されてしまった。そこに至るまでの攻撃は逸機、逸機。13残塁とチャンスを生かせず、5連敗中だったDeNA相手に重い試合運びで星を落とした。ヤクルト、広島も負けたけど、3位巨人にはゲーム差なしと接近された。
何とも後味の悪い幕切れだ。同点の8回1死二塁、セットアッパー福原がロペスに投じたカーブはワンバウンドし、鶴岡がはじいた。三塁側ベンチ前までファウルグラウンドを転々とする間に、二塁から一気に梶谷がホームイン。12連戦は最悪の形でスタートした。
福原 カーブを引っかけてしまった。力んだわけじゃないけど、低めにという意識で引っかけてしまった。また、次があるんで…。
ベテラン右腕は今季56試合目、795球目の初暴投が痛恨となった。和田監督はそこまでにポイントがあったと明確に語った。
和田監督 追加点? まず、そこだな。そこで点が取り切れなかったのと、7回にひっくり返さないといけなかった。
今シーズン、度々、繰り返されてきた悪夢だった。初回に福留のタイムリーで1点を先制したが、3回2死二、三塁、4回無死一、二塁、5回2死二塁とチャンスであと1本が出なかった。7回には代打関本のタイムリーで同点に追いついたが、なお1死満塁で代打伊藤隼、坂が連続三振。終わってみれば13残塁を積み上げ、DeNAを上回る8安打7四球ながら2点止まりだった。
タイムリー欠乏症で片付けるわけにはいかない時期だ。4回無死一、二塁では打席のメッセンジャーが送りバントの場面で1ストライクからの球をバスターしにいった。結局、空振りで追い込まれ、最後はバントがファウルで三振…。仮に走者を進めていれば、鳥谷や大和の外野フライが犠飛になっていた。
メッセンジャー バントのサインでバスターに切り替えたのは自分の判断です。(一塁)ロペスがチャージしてきていたし、外角に投げるかなという考えがあった。自分のミスです。
助っ人はベンチの指示に従わなかったことを猛省したが「あと1点」が奪えなかった背景に「もう1つの塁」が奪えなかったことがあった。暴投でむだな進塁を許したのと、あまりに対照的だ。
バント成功率は高いメッセンジャーだが、6回1死二塁の場面では二塁走者がアウトになるリスクを避けるため、ベンチはバントを命じず。相手の内野を前進させることができないまま、後続が倒れてチャンスがつぶれた。
和田監督 あそこは(二塁走者)藤井の足もあるし。簡単にバントはできない場面だからね。
最後まで相手に重圧をかける攻撃ができないまま、力尽きるかのように敗れた。3位巨人にゲーム差なしに詰められた。優勝の行方を決める勝負の大型12連戦。その船出としては雰囲気の悪すぎる敗戦だった。【鈴木忠平】
▼阪神が福原の暴投で決勝点を許し敗戦。阪神が暴投によって失点したのは今季8試合目(2勝5敗1分け)、9度目。このうち肩書きつきが7度(勝ち越し4度、先制2度、同点1度)。試合の要所で手痛いミスが目立っている。
▼阪神の1試合13残塁は、9回で終了した試合ではワースト2位タイ。最多は8月15日ヤクルト戦14残塁。9イニングで終わり13残塁以上あった試合では今季、1勝3敗。延長戦も含めると、7月9日中日戦の15残塁(延長11回、3○2)がワースト。



