ソフトバンクが今日25日からのロッテ3連戦(QVCマリン)でリーグ初の偉業に挑む。敵地の同カードは今季5勝4敗。負け越さなければ、年間の勝ち越しが決定する。これにより、パの5球団に対して、ホーム、ビジター両方の勝ち越しが確定。リーグ史上初の「完全制圧」となる。工藤公康監督(52)は短期的な目標として、カード勝ち越しを掲げてきた。その積み重ねが歴史的なシーズンにつながっている。
「すごいよね。選手をほめてあげて。十分だよね。勝ち越しうんぬんよりも、トータルの結果で優勝に結びついたのが大きい」
指揮官はナインの奮闘をたたえた。今季、敵地戦で貯金を作っているのは、両リーグでソフトバンクと日本ハムの2球団だけ。苦戦を強いられるのが当然の世界で、44勝20敗1分けの成績は異質だ。「コンディションの作り方もあると思う」。選手の体調を的確に見極め、ベストの布陣で戦ったことで1年間、高い戦力の維持につながった。
日本ハム戦では約1カ月半ぶりに負け越したが、チームにモチベーションの低下は見られない。工藤監督は「3割や30本を打てば、という選手がいる」と話し、個人記録の達成のため、当面はベストに近いオーダーで臨む方針だ。リーグ初の偉業とともに、球団通算5000勝と福岡移籍後、最多タイの89勝まであと1勝。できる限りの勲章を得てポストシーズンへの準備を本格化させる。【田口真一郎】



