阪神渡辺亮投手(33)が1日、兵庫・西宮市内の球団事務所で引退会見を行った。13年のキャンプで右肩を痛め「そこから3年間やらせていただいたけれど、思ったようなボールが投げられなかった」と引退を決断した。スーツ姿の渡辺に後悔は見受けられなかった。「悔いは全くないです。自分の中ではやり切った気持ちが強い」。プロ2年目の07年に53試合登板を果たすと中継ぎの軸として定着。この年から6年間で5度の50試合登板を果たした。

 「最初、1軍にはJFKがいて、その人たちを追い抜くことは無理だと思った。ついていこうという気持ちでした」

 一番の思い出は07年8月3日広島戦(広島)での初勝利。試合後に久保田からウイニングボールをもらうと、バスに乗り込む直前に藤川、ウィリアムスの2人から「おめでとう!」と声をかけられた。通算362試合の登板はすべて救援でのもの。先発への未練を問われても「自分の中でなかった。中継ぎという仕事が与えられていたので、そこで全うしようと思った」と、誇りを持っていた。

 今後は未定。戦い抜いた10年間をエネルギーに、第2の人生へかじを取る。【松本航】