CS復帰へ視界良好だ! 右足内転筋の張りで離脱中の阪神呉昇桓投手(32)と、左太もも裏の肉離れだった上本博紀内野手(29)の復帰プランが1日、明らかになった。先月26日に大事を取って出場選手登録を抹消された呉昇桓は、明日3日の練習から1軍合流予定。上本も早ければ5日に実戦復帰を果たす。投打の実力者が猛虎再出陣のスパイスになる。

 しとしとと降り続く雨が、順位決定の時をさらに後へと追いやった。2位、3位、4位…。3つの可能性を残す阪神だが、10日から始まるCSファーストステージは待ってくれない。先月末の12連戦は4勝8敗と大苦戦。明るいニュースが少ない現状だが、山口投手コーチの口から力強い言葉が飛び出した。絶対的守護神の呉昇桓についてだ。

 山口投手コーチ 大丈夫だよ。練習合流は明後日(3日)から。甲子園からやな。

 先月25日の広島戦。普段は150キロ近くを計測する代名詞の「石直球」は、右足内転筋の張りで140キロ台前半と影を潜めた。翌26日には来日2年目で初めての出場選手登録抹消。福原ら中継ぎ陣の総動員でフォローする形になったが、29日DeNA戦では8回に4投手をつぎ込みながら、2点リードを追いつかれる事態に陥っていた。呉昇桓の存在価値を再確認したところで舞い込んだ朗報。実戦機会となる「みやざきフェニックス・リーグ」には参加せず、CS前は甲子園での実戦形式練習で登板し、本番に100%を持っていく。

 東京での吉報の数時間前には、遠く離れた鳴尾浜で上本が軽快な動きを見せていた。先月11日広島戦での左太もも裏肉離れ発症後、初めて内野でノックを受けた。上本自身は「まだ軽くなので、これからですね」としながらも、今日2日には屋外フリー打撃などフルメニュー消化を予定する。様子を見た古屋2軍監督は「5日から出られるかもしれない。DHでは意味がない。出るなら守ることになると思う」とフェニックスリーグ、DeNA戦(SOKKENスタジアム)での先発出場を脳裏に描いた。

 平田ヘッドコーチは「8割ぐらいと聞いている。ファーストステージ? どうだろうな」と語る。肉離れのため日々の状態を見ながらになるが、実戦復帰後に患部が悪化しなければ10日の1軍復帰も見えてくる。得点圏打率3割1分4厘の勝負強さは短期決戦に心強い。決定力を備える投打のキーマンが、残り8日間で仕上げる。【松本航】