西武がID野球を吸収し、変貌を遂げる。13日、秋季練習が開始。首脳陣も顔触れが変わり、今季は楽天ヘッドコーチだった橋上秀樹氏(49)が作戦コーチに就任した。ヤクルト時代に名将野村監督のID野球を支え、巨人でも戦略コーチとして個の力に知性を与えて組織としてのレベルアップに尽力した。

 チームは豪快な打撃が魅力な半面、12球団ワーストの1194三振を喫するなど細かな野球に課題を残す。「1200個近い三振も、すべて悪い意味で捉えることはない。状況に応じた打撃をする必要もあるが、今の魅力もあるし、野手の能力も高いものがある。チームの勝利に直結できるように監督と一緒にリサーチしたい」と話した。

 普段の会話の中から、ジワジワと戦略性を浸透させていく。秋季キャンプなどでミーティングを開講することよりも「普段の会話の中で打席の中での考えをリサーチできれば。世間話の延長で」と1人1人の考えをじっくりと探っていく。豪放に知性という要素が加わり、化学反応を起こした時に8年ぶりのV奪回という結晶が生まれる。【広重竜太郎】