原巨人が王手をかけられた。先発菅野智之投手(26)が6回に2失点。打線はヤクルト投手陣に2試合連続で無失点リレーを許した。ロースコアに持ち込んで、しのぎ合いを制す。やりたい野球を相手にやられた。
菅野は前回KOから中4日の先発。5回まで無失点も、肝心要で粘れなかった。「2点目がもったいなかった。1点なら違った」と、伏兵の今浪に喫した適時打を悔いた。相手先発の館山は同じ6回、1死一塁で長野のピッチャー返しに反応。スパイクの裏に当てた。ボールは遊撃手の正面に転がり併殺となった。不運ではない。先に点を与えない執念が、菅野を上回った。
原監督は試合直後、もう明日を見ていた。カメラのフラッシュを「まぶしい」と制した。試合に対する問いかけには「そうですね」と相づちを繰り返した。「先王手」の問いには鋭く反応した。「状況をしっかりと理解した上で戦うことが大事ですね」と、声のトーンをグッと上げた。
こんな中途半端な地点で、戦いの歩みを止めるわけにはいかない。2年契約の最終年。正式な続投要請のないままポストシーズンに入った。契約の満了をもって、今季限りで退任する可能性が極めて高い。ジャイアンツで30年。監督生活12年。恩返し、集大成の短期決戦と覚悟を決めている。チームの誰もが分かっている。まだまだ終われない。3連勝でソフトバンクの待つ福岡へ。【宮下敬至】



