広島が21日、都内のホテルでスカウト会議を行った。今日22日に行われるドラフト会議の1位候補を3人に絞り込み、筆頭候補には大商大・岡田明丈投手(4年=大商大高)が挙がっていることが分かった。県岐阜商・高橋純平投手(3年)らも候補に残しており、最終決定はドラフト当日となる今日22日に行う。抽せんになった場合のくじを引く緒方孝市監督(46)も験担ぎし、運命の日を迎える。

 繰り広げられる情報戦を前に、広島は1位指名の明言を避けた。14年有原、13年大瀬良と公表して挑んできたが、今回は最後まで明かさなかった。指名のシミュレーションなどを行ったこの日の会議では、1位候補を即戦力投手3人に絞り込んだ。その筆頭候補に挙がったとみられるのが、大商大・岡田明丈投手(4年=大商大高)だ。

 今季チームは開幕から中継ぎに不安を抱え、大瀬良の配置転換に踏み切るなど投手整備に苦しんだ。重ねて、エース前田はポスティングシステムを利用しての米大リーグ移籍を希望し、11勝を挙げた40歳黒田も進退を明言していない。球団も現場サイドも優先補強ポイントを投手と位置づけていた。なかでも最速153キロを誇る岡田を、中継ぎも先発もこなせる即戦力として高く評価していた。

 ただこれも最終決定ではなく、状況に応じて柔軟に対応していく。明大・上原健太投手(4年=広陵)県岐阜商・高橋純平投手(3年)仙台大・熊原健人投手(4年=柴田)らが1位候補に入っているとみられ、最終決定は今日22日の当日の会議で行う予定。松田元オーナーも「決まっていない。他球団も悩んでいるように、うちも悩んでいる。多種多彩な、いい素材がいるということ」と話した。

 いずれの候補でも、抽選となった場合は緒方監督がくじをひく。昨年までは2年連続で担当スカウトが引いていたが「去年(スカウトの尾形)佳紀が戻ってきたときに、ひどく落ち込んでいた。これは自分がやらないとという思いがあった」と指揮官が男(おとこ)気をみせる。明かさなかったが、験担ぎも願掛けも行って挑む。

 一本釣りを狙うか、競合覚悟か-。岡田を軸とするものの最後まで柔軟に決めていく。中位から下位では素材型の高校生も世代バランスを見て指名予定。良き縁を願い、当日を迎える。

 ◆岡田明丈(おかだ・あきたけ)1993年(平5)10月18日、東京都生まれ。大泉第二中(東京)の軟式野球部で三塁手として野球を始める。大商大高1年から投手に。3年夏は大阪大会8強。大学では1年春に初先発。今春リーグ戦で31イニング連続無失点を記録。6月の全日本大学選手権8強。リーグ通算15勝3敗。最速153キロ。185センチ、82キロ。右投げ左打ち。