日大国際関係(静岡)の嘉代誠投手(2年)が完全試合を成し遂げ、3連盟王座戦出場に王手をかけた。この日午前の1位決定Tでは敗戦。それでも午後の2位決定Tで四日市大(三重)相手に、嘉代が打者27人で仕留め快勝。快挙に自分自身も驚いていた。日大国際関係は、東海・北陸・愛知3連盟戦への出場をかけて、今日22日午後、2位決定戦に挑む。
日大国際関係の嘉代が一世一代の投球を見せた。打者27人に内ゴ13、内飛3、外飛9、三振2の92球だった。最後の打者を打ち取り、両手を上げて喜んだ嘉代は「パーフェクトは初めて。テンポよく行けたのがよかった」。打者2巡した6回に気づき、8回には「むしろ意識した」という。和泉貴樹監督(62)も「初めて(現場で)見た」と目を丸くした。
午前で失った勝ち運を午後で呼び戻した。県リーグは優勝のかかる静岡大戦で登板。延長勝利を呼び込んだ。「リーグ終盤からなんだか運気が良かった」。ところがこの日午前の中京学院大戦(岐阜)は5-3とリードしていた7回から登板も、8回に反撃に遭いチームも敗れた。「いい流れをつなげなかった」と落ち込んだが、負ければ敗退の土壇場で意地を見せた。
偶然の要素もあった。6-0の8回裏1死一、二塁で嘉代が打席へ。点が入ればコールドとなるところで和泉監督は「任せた」と送り出した。嘉代はフルスイングでフルカウントまで粘る。最後は三振に倒れたが、適時打が出れば9回完全試合は達成できなかった。
今春の新人戦で139キロを記録し今秋から貴重な右腕として登板機会を増やした。「試合慣れはしていたけど、午前は東海大会の雰囲気にのまれた」と振り返る。まだまだ伸びる要素のある右腕。将来の目標をプロに置くだけに「全国大会となる神宮に行きます」と宣言した。今日22日の2位決定戦はその通過点だ。【加納慎也】
◆嘉代誠(かしろ・まこと)1995年(平7)12月1日、富士宮市生まれ。富士根南エコーズで野球を始め、富士根南中では富士宮シニアに所属。高校は神奈川・立花学園に進学し最高成績は県8強。日大国際関係に入学後は自宅から通っている。球種はスライダー、カーブ、フォーク。181センチ、80キロ。



