東北のファンを楽しませる選手になる! 関東第一(東東京)のオコエ瑠偉外野手(3年)が、楽天からの1位指名に喜びを爆発させた。最高の評価でプロ入りの夢をつかんだ注目度NO・1外野手は「1年目から1軍で活躍して、日本でトップの選手になりたい」と決意を新たにした。
夢をつかんだオコエの目が輝いた。午後5時46分、楽天の外れ1位で“お声”がかかると、こわばっていた表情が緩んだ。「実際、すごく緊張した(笑い)。名前を呼ばれて『プロへの扉が開くんだ』と安心した気持ちと、さらに緊張感が高ぶりました」。対戦したい投手は「日本ハムの大谷投手です」と即答。「目をキラキラさせて見ていた選手と対戦できるチャンスをもらった」と子どものように笑った。
ビッグな夢を持ちながら、謙虚にプロの世界に挑む。最初の目標は「指名された順位は実力じゃない。開幕スタメンとか新人王は甘いものではないと思っている。人間性も高めたい」と控えめ。だが、将来像については「1年目から1軍で活躍して、日本でトップの選手になる。遅くてもFA取得までにはメジャーに行きたい」とキッパリ。高校入学直後、上級生のプレーを見て「プロにはなれない」と1度は諦めかけた憧れの舞台で、大暴れすることしか考えていない。
50メートル5秒96の快足を支えるスパイクには、既にプロ並みのこだわりを持つ。足のサイズは30センチ。横幅が広く、市販モデルを履けないため、メーカーに特注している。歯も一般的なものではなく「地面をつかむ感触が違う」とY字型にした。今夏の甲子園で観客を沸かせたような、最高のプレーを披露するために追求した「オコエ・モデルですよ」と得意げに言った。
スター性は抜群だ。今夏の甲子園では宿舎にファンが集まり、“外出禁止”になった。現在も、トラブルを避けるために東京・江戸川区の校舎から千葉・白井市のグラウンドまでチーム関係者が車で送迎するなど、高校生離れした人気を誇る。「仙台は1度も行ったことがないけど、おいしいものがたくさんあるイメージ。東日本大震災で被災した方や、子どもたちを楽しませるような選手になりたい。寒さは気合で乗り切ります」と話した。躍動感あふれるプレーに明るい性格も持ち合わせるオコエが、ファンの心をわしづかみにする。【鹿野雄太】



