アニキイズムの継承者になる! 阪神にドラフト1位指名された明大・高山俊外野手(22)がドラフトから一夜明けた23日、金本知憲新監督(47)の現役時代をほうふつさせるフルスイングを誓った。

 “逆転阪神指名”のドラフト会議の翌日。高山は午前8時、東京・府中市の練習グラウンドで、いつも通り練習に参加していた。ある思いを胸に秘めて-。

 「(強いスイングをする)選手に育って欲しいと金本さんから言われたので、そのような選手に育っていくことが金本監督への恩返しでもあると思います」

 自信があるのはスイングスピード。目指すスタイルは、金本新監督の現役時代のようなフルスイングだ。「今季は安打記録もあってヒットにこだわったバッティングをしてました」と語ったように軽打に出るシーンもあった。だが、虎将があくまで求めるものは、本来の力強いスイング。前夜は対面も果たし、ひしひしとその思いを感じている。

 今月18日に右手有鉤(ゆうこう)骨を骨折。今日24日から優勝が懸かる大一番の法大戦が始まるが、出場は絶望的。この日はチームのシート打撃中にバット引きを行っていた。それでも下を向かず、けがを前向きに捉えていた。

 「自分の体を一から見直せるタイミングだと思っています。自分の野球人生にとって大きなプラス材料になると思うので野球人として成長出来るようにしたいですね」

 現役時代、骨折をしても出場を続けた鉄人・金本新監督の魂も感じさせる前向きな姿勢。そしてバットを合わせる安打よりも、強く振るフルスイング。「アニキイズム」の継承者にふさわしい若武者が、甲子園に新たな伝説を作る。【梶本長之】

 ◆高山俊(たかやま・しゅん)1993年(平5)4月18日、千葉県生まれ。小学1年で野球を始め、船橋中央シニアでは遊撃手兼投手。七林中では陸上部に所属、200メートルで県大会4位。日大三では3年夏の甲子園で優勝。高校通算32本塁打。明大では東京6大学新記録を更新する通算131安打。趣味は映画、音楽鑑賞、好物は焼き肉。181センチ、86キロ。右投げ左打ち。