金本監督、見てくれましたか! 阪神ドラフト2位指名の明大・坂本誠志郎捕手(21)が、指名後初めての試合となった東京6大学野球リーグの法大戦で強肩を発揮し、盗塁を2つ阻止した。指揮官が考えるプロで大成する捕手の条件の1つ、「刺せる捕手」をアピール。2季ぶり優勝に王手をかける勝利に導いた。
矢のような送球でピンチの芽をつんだ。それも2度もだ。大学全日本の正捕手。そしてキャプテン。坂本はその肩書通りの活躍でチームを勝利に導いた。
「じっと一塁走者を見ていたら、走りそうな雰囲気があったんで。しっかり準備できましたね」
大学NO・1捕手の「鬼肩」がさく裂したのは4回。2死一塁で法大6番佐藤竜の打席。1ストライクからの2球目に一塁走者柴田がスタートした。柳の137キロ直球を捕球すると、間髪を入れず二塁へ矢のような送球。悠々アウトにした。6回2死一塁でも、ワンバウンド投球を見てスタートを切った畔上を冷静なスローイングで二盗を阻止。金本知憲新監督(47)は22日の指名あいさつで「プロで出場出来る捕手というのは打てる捕手、刺せる捕手」と坂本を激励していた。打撃ではこの日、4度の打席で1四球を含む3打数無安打だったが、新指揮官が条件に上げる「刺せる捕手」ぶりを存分に見せつけた。
捕手にとっての重要な要素、リードもさえ渡った。初回の危機では「相手がストレートを待っているなと感じたので。最後はカーブを選択しました」と、武器と語る洞察力で打者に的を絞らせず。1失点勝利の原動力となった。
プロでもその強肩を印象付けるべく、手始めに今季セ・リーグ盗塁王のヤクルト山田に宣戦布告だ。履正社時代の1学年先輩で、兵庫・養父市出身の坂本にとって隣接する豊岡市出身の山田は親交が深い。「結構連絡しています。ドラフトの前にも連絡を取っていました」。山田の話題になると不敵な笑みを浮かべて言った。
「そうですね。刺します」
明大は今日25日の法大戦に勝利すれば2季ぶりの優勝を成し遂げる。この日披露した強肩でプロ野球界でも鮮烈デビューする。【梶本長之】
◆坂本誠志郎(さかもと・せいしろう)1993年(平5)11月10日、兵庫県生まれ。養父小1年から「養父カープ」で野球を始め、同3年から捕手。養父中で3年夏に兵庫3位。履正社では2年夏に甲子園出場。3年春はセンバツ4強。明大では主将も経験。目標は元阪神矢野。176センチ、78キロ。右投げ右打ち。



