プロ野球の守備のベストナインを選ぶ三井ゴールデングラブ賞が10日発表され、阪神福留孝介外野手(38)が9年ぶりに受賞した。自身5度目はセ・リーグ史上最長ブランクでの栄誉となった。セ外野手部門では最多得票数を獲得した。ドーム球場ではなく、浜風など天候に左右される甲子園を本拠地としながら高い評価を受けた。

 「自分の中で欲しいと思っていた賞だったのですごくうれしいです。また、選出していただいた方々に感謝の気持ちでいっぱいです」

 まさに有言実行の受賞だった。昨年12月には「勝負にはなると思うよ」と今季のゴールデングラブ賞獲得に自信をのぞかせていた。シーズン133試合(出場140試合)で守備に就き失策数0を記録。また、手堅い守備もさることながら、時にはインパクトに残るプレーもみせてきた。4月1日のヤクルト戦。1点差の8回1死一、二塁で右翼越えの打球に対し、捕球体制に入る「フェイク」。走者のスタートを遅らせ同点を阻止し、チームを勝利に導いた。記録と記憶に残るプレーで、虎党のみならず魅了してきた今シーズンだった。

 「この賞の受賞者として恥じないように、より上を目指して来季も頑張りたいと思います」

 現状に満足することのない飽くなき向上心。来季も虎の右翼には背番号8の名手が欠かせない。【梶本長之】