巨人高木勇人投手(26)が古巣の快挙を祝福した。7年間所属していた三菱重工名古屋のグループ会社が11日に、国産ジェット「MRJ」の試験飛行を成功させた。「ついに飛びましたね。会社の人やおばあちゃんから『飛んだね。よかったね』って連絡がきた。本当にうれしいですね」と喜んだ。

 自らも7年所属した三菱重工名古屋では、航空機の部品製作に携わった。主な仕事はボーイング787の、翼部品の最終点検。「なんでここに配属になったかは分からないけど、入社してからの適性検査の結果でと、聞いている」。細かい作業を要求された。部品にきずがないかを「表面粗さ計」といった特殊な機材を使って確認する職場は、ロケット開発で中小企業が大企業に品質で勝負するTBSドラマ「下町ロケット」をほうふつさせる世界だったという。「ミスが大事故になる。集中してチェックしていた」。丁寧な作業が野球にもつながった。

 部品と同じで、投球も少しのミスが命取りとなることは1年間、先発ローテを守ったことで痛感した。秋季キャンプ第2クール2日目も倉庫(ブルペン)にこもって1センチのズレをなくした。「僕も飛躍できるように頑張る。うまく上昇気流をつかんで、“期待”も軽く、燃料少なく。でも力強く」。2年目はMRJの快挙より高いフライト軌道を描くつもりだ。【細江純平】

 ◆MRJ 三菱重工の子会社、三菱航空機が開発する小型ジェット旅客機。座席数は70~90席。最新鋭エンジンを搭載し、燃費性能をライバル社の従来機より2割程度向上させた。量産は三菱重工が受け持ち、最終組み立ては小牧南新工場(愛知県豊山町)で行っている。