ポスティング制度を利用してのメジャー挑戦を容認された広島前田健太投手(27)を巡る移籍市場の勢力図が、大きく塗り替わった。熱心なラブコールを送っていたダイヤモンドバックスが4日、先発右腕グリンキーと6年総額2億650万ドル(約248億円)の大型契約で合意したことが分かった。前田獲得は難しくなる一方、グリンキーを横取りされたドジャースとジャイアンツが前田の獲得レースに急浮上した。
ダ軍はスチュワートGMが「調査を行っており、もちろん選択肢に入っている」と前田獲得の意思を公言してきたが、グリンキー獲得により補強予算の圧迫は避けられない。譲渡金を含め総額100億円にも迫りそうな争奪戦が予想され、球団公式サイトによればまだ先発補強の可能性を残すものの、トレードになる見込みだという。
ダ軍の後退により、同じナ・リーグ西地区のドジャースとジャイアンツが前田獲得を加速させる情勢になった。両球団はグリンキー争奪戦で一騎打ちとみられていただけに、地元紙も代役として前田の名を挙げた。両軍ともに複数のスカウトで視察を重ねており、実力を評価し、資金力もある。さらに本拠地ニューヨーク時代からライバル関係にあり、グリンキーに続く「第2ラウンド」突入となれば、負けじと契約条件も過熱しそうだ。
◆ジャイアンツ ハドソンが引退表明し、サイ・ヤング賞2度のリンスカム、元阪神ボーグルソンもFAに。青木の再契約オプションを破棄して獲得資金に回すなど、先発補強を急ぐ。
◆ドジャース グリンキー引き留めに失敗。来季計算する先発4人はいずれも左腕で、右腕エース不在の事態に。また柳賢振は左肩手術で今季を棒に振り、来季も未知数な状況。



