広島堂林翔太内野手(24)が6日、広島市内のグラウンドで自主トレを公開した。昨季は自己最低の成績に終わり、今季は勝負の年になる。新加入のルナ(前中日)らライバルはいるが、目指すはレギュラー、そして打率3割3分3厘、20本塁打、80打点。秋季キャンプから取り組む新フォームに加え、体重も微増。もう期待は裏切らない。
歯を食いしばり、堂林が坂道を駆け上がる。進むべき道のりを表すような坂路だった。広島市内のグラウンドで磯村、日本ハム宇佐美、中日山本と行う自主トレを公開。終始表情は柔らかいが、はっきりと言った。24歳覚悟の年。堂林翔太の逆襲が始まった。
「新しい選手も入って来ますし、身が引き締まる思いです。開幕からずっと試合に出続けるのが目標です。試合に出ないと数字も設定出来ないので」
今は坂の下。広島は昨年12月に中日からルナを獲得した。日本通算3年間で408安打を放ち通算打率は3割1分6厘を記録するスラッガーだ。対する堂林は昨季、出場33試合にとどまり打率は2割6分1厘。本塁打はなく、1軍定着の12年以降、最低の数字が並んだ。ライバルはルナだけではないが、最大の長所である打棒復活なくして、前進はない。
「数字だけでも大きく。打率3割3分3厘、20本塁打、80打点をテーマに。高く設定するのは個人の自由。掲げてやっていきたいです。(特に)打点ですね」
描くのは急勾配を駆け上がる姿。無謀かもしれないが、そのエネルギーが無ければ打席に立つことは出来ない。抜かりはない。昨年12月にはオフでは初めて山野打撃投手の助けを借り、生きた球を打ち込んだ。秋季キャンプで石井打撃コーチとフォームを改造。過度に肩を入れず、足も真っすぐ上げる。「いつもより感覚がよかった」。手に残る感覚を失うまいとバットを振り続けた。
登り切るには馬力も必要。体重も昨季の83キロから3キロ増をキープする方針だ。もう期待を裏切るわけにはいかない。シンプルに、そのバットで勝負する。「ビールかけがしたい。優勝したい」。まぶたの裏には、頂上の景色をイメージする。【池本泰尚】



