頼もしいVの使者がやってきた。広島に新加入したエクトル・ルナ内野手(35)が28日、マツダスタジアム内で入団会見を行った。3年プレーした中日での実績を引っさげて加入。すでに広島愛を口にするなど、新天地にかける意気込みが感じられる。新外国人にはない経験と安定感が、打線に厚みと活力を与える。
リップサービスはしなかった。日本で2球団目となる広島での会見の席で、ルナは言葉を選びながら落ち着いた口調で言葉を紡いだ。大口はたたかない。日本で4年目となる。新天地でも、自分が求められていることは分かっている。
「全身全霊を傾けてチームに貢献する。打率、打点、本塁打。すべてにこだわりたい。その中でも打率3割というハードルを越えるかどうかがチームへの貢献度につながると思う」
昨季広島は勝負どころでの一打に欠き、接戦を落とす試合が目立った。打率3割を残した選手はいない。打線のつながりを欠いたことが要所で大きく響いた。昨季低調だった打線の起爆剤として、日本通算打率3割1分6厘のスラッガーに白羽の矢が立った。
日本で結果を残してきた自負がある。「シーズンけがなくプレーできれば数字は伸びる。安打、スピード、守備など具体的な数字もついてくる」。外国人選手が6人在籍する広島では、1軍登録4枠を争うことになるが、ほかの選手にはない実績がルナにはある。3年間で積み重ねてきたアドバンテージが、チームに与える好影響も大きい。
古傷の右肘と左膝を不安視する声も聞かれた。だが、メディカルチェックをクリア。オフは母国ドミニカ共和国で打撃練習を中心にトレーニングを続けた。「コンディションは100%。いい状態」と周囲の雑音を一蹴する。「三塁が一番安心してプレーできる。一塁、二塁もできるけどね」と、守り慣れた三塁の定位置を譲るつもりは一切ない。
3年過ごした中日には決別。広島愛を注いでいく。「中日で長くプレーしたが、今はカープの一員。もう中日のことは忘れ、カープの一員として戦っていきたい」。会見にはピンクのワイシャツを着用して姿を見せた。早くも広島色に染まろうとしている。【前原淳】
◆エクトル・ルナ 1980年2月1日、ドミニカ共和国生まれ。リセオ・ホセ・マルティン高から99年インディアンスと契約。04年に移籍したカージナルスでメジャー昇格。メジャー通算339試合、打率2割6分2厘、15本塁打、96打点。13年に中日入り。3年間で打率3割1分6厘、34本塁打、184打点。187センチ、99キロ。右投げ右打ち。年俸1億円プラス出来高払い。背番号は5。



