先発の日本ハム大谷翔平投手(21)は3登板連続となる「5番投手」でスタメン出場。投げては8回無失点、打っては1安打に押し出し四球で1打点。最終9回に守護神の増井が2失点も、最後はマーティンが締めて1点差で逃げ切り、自身5連勝で6勝目を挙げた。

 試合前のスタメン発表時は、敵地の中日ファンからも大きなどよめきが起きた。前売りチケットの売り上げも好調で名古屋の野球ファンも楽しみにしていた「リアル二刀流」。試合前からプロ初登板となるナゴヤドームに期待感が充満していた。

 <1回> 表の攻撃は3者凡退で打席は回らなかった。立ち上がりの初球、1番大島への151キロ直球(空振り)に再び大きなどよめきが起きた。2死から3番平田への初球159キロが腹部付近を襲い、ユニホームをかすめて死球。続く4番ビシエドには右前打を浴びて2死一、三塁。5番ナニータにはカウント1-2からの4球目に161キロを計測し、拍手が起きた。最後は空振り三振に仕留めてピンチを脱出。シーズン奪三振数は100個目となった。

 <2回> 1死無走者で迎えた第1打席、初球141キロのシュートを中前打。チーム初安打をマークして二塁まで進んだが得点にはつながらなかった。その裏は6番エルナンデスを左飛、7番堂上と8番杉山は空振り三振。杉山への3球目には160キロを計測した。

 <3回> 打席は回らず、その裏の投球は9番吉見を投ゴロ。1番大島を見逃し三振。2番荒木は空振り三振で3者凡退。

 <4回> 表の攻撃は先頭で第2打席。1ボールからの2球目が右すねに直撃する自打球。すね当てはしていたが、カバーできていない部分へ直接当たったため打席内で転倒。ベンチへ下がって治療後、走って打席へ戻ったが空振り三振に倒れた。その裏の投球は、先頭の3番平田を二ゴロ。4番ビシエドには160キロをマーク(結果はボール)も四球。5番ナニータは空振り三振。6番エルナンデスにはフルカウントから中前打を許して2死一、三塁とされたが7番堂上を投ゴロに抑えた。

 <5回> 表の攻撃中、大谷が“好フィールディング”でファンを沸かせた。2死二塁の場面で2番中島が放ったファウルボールを、三塁側カメラマン席の前にいた大谷が直接捕球した。次の回の投球に備えてキャッチボール中も、しっかりと同方向へのファウルが多い中島に注視して備えていた。その裏は3者凡退。5回まで2安打無失点、7奪三振。

 <6回> 2死無走者で迎えた第3打席は四球を選んで出塁。続くレアードの左翼線への二塁打で一塁から快足を飛ばして一気に生還。先制のホームを踏んだ。その裏の投球前に「現在、大谷選手が治療を行っております。しばらくお待ち下さい」と場内アナウンスが響いたが、6回裏もマウンドに上がった。2番荒木を遊ゴロ。3番平田には初球に161キロ(結果はボール)を計測し、カウント2-1から159キロで二ゴロ。4番ビシエドは外角低め157キロで見逃し三振。小さく右拳を握って、ガッツポーズを見せた。

 <7回> 打席は回らなかったが、その裏は3イニング連続の3者凡退。この回2奪三振で、今季5度目の2桁奪三振に到達した。

 <8回> 追加点の絶好機、1死満塁の場面で第4打席が回った。中日の4番手、小川のボールを見極めて押し出し四球を選んで2点目を追加した。その裏も1番大島に160キロを計測するなど3者凡退で切り抜けた。

 <9回> 陽岱鋼の中前適時打で3点目。三塁側カメラマン席前でキャッチボールをしていた大谷も小さくガッツポーズ。ベンチへ引き揚げ、9回は守護神の増井と交代した。8回2安打無失点、今季最多12奪三振。打撃では2打数1安打2四球1打点だった。