ソフトバンク柳田が勝負どころで日本ハム有原から今季初安打をようやく放った。1点を追う6回、無死一、三塁。有原の150キロ直球を中堅へ。深めに守っていた中堅の陽岱鋼がツーバウンド目で処理する時には、迷いなく二塁へ向かい、右足から豪快に滑り込んだ。「勝ちたいという気持ちだけです。気合っす! 二塁打にできたのはよかった」。今季ここまで4戦で3つ白星を献上している難敵有原から同点二塁打。柳田の好走塁が生き、松田の勝ち越し犠飛、長谷川の右前適時打と一気に流れを呼び込んだ。

 試合前まで今季有原には16打席で13打数無安打と完全に抑え込まれていた。昨季は10打数4安打、1本塁打と打ち込んでいた相手だが、今季は内角を厳しく攻められていた。「今年はいいですよ。ボール1個とかの世界の話ですけどね」と2日以来の対決にイメージを描いていた。対有原へ自信がよみがえった続く8回、抜けたフォークをフルスイング。バックスクリーン左中段に突き刺さる特大の12号ソロ。中堅の陽岱鋼はほぼ動かず後ろを向いて見送るしかなかった。

 猛追してきている2位日本ハムと4ゲーム差での直接対決3連戦。今季15度目の対戦で柳田はようやく日本ハム戦初打点、初本塁打をマーク。大事な3連戦の頭を奪いゲーム差を5に広げた。「絶対に勝ちたいと思っていた。あと2試合も勝てるように」。今季苦手にしていた日本ハム戦で柳田が爆発したことが、なによりの大きな収穫となった。【石橋隆雄】