狙え、17年WBC! 侍ジャパン小久保裕紀監督(45)は18日、メキシコ、オランダと計4試合対戦する強化試合(11月10~13日、東京ドーム)の代表メンバー28人を発表した。阪神からただ1人選出された藤浪晋太郎投手(22)にとっては、17年3月のWBCに向けて重要なアピール舞台。秋季キャンプで予定していたフォーム固めを続けながら、マウンドでは快投を披露する。
15年3月欧州代表戦以来、1年8カ月ぶりとなる侍ジャパン入りに藤浪は、自分の立ち位置をしっかり理解した上で、17年3月の本番WBCに向けて決意表明した。
「いいところで投げられるかは分からないですけど、せっかく行くからにはいろいろ経験したい。何も考えず、自分のプレーを出し切るだけ。一生懸命やるだけ。しっかり投げることです。(課題を)確認している余裕はないんで」
今季は7勝どまり。他球団投手との兼ね合いもあって、最終的にメンバーに滑り込んだ。メキシコ、オランダとの計4試合で実力を披露できなければ、立場は安泰とはいえない。だからこそ、自然体で120%を絞り出すつもりだ。
シーズン最後の登板2試合で計15イニングを1失点。「しっかりそのイメージを持ちながら、いい感覚で投げられたら、それに越したことはない」。リリースポイントを最大限前に戻したフォームに手応えをつかんで今がある。
侍入りが決まる前から、高知・安芸での秋季キャンプでは毎日ブルペンのマウンドを踏み、捕手への投球はもちろん、シャドー投球、ネット投球でフォームを固める予定だった。「うまく両立できるように。実戦で投げられる状態にしつつ、トレーニングと並行していきたい」と力を込めた。
金本監督は「選ばれるとキャンプを途中で抜けることになる。投手だから心配なところはあるけどね」としながらも「キャンプに行くより、行って良かった、成果があったと言えるぐらいの経験をして、勉強をして、吸収をしてきてほしい。行くからには活躍してほしいし、成長してほしい」と藤浪の自覚に信頼を寄せて送り出す。17年WBCへ、そして17年シーズンへ。藤浪は日の丸を背負い、結果と鍛錬の二兎(にと)を追う。【佐井陽介】



