あるぞ、開幕広島2戦目! 阪神岩貞祐太投手(25)が11日、今季初実戦の紅白戦に2番手で登板。2回を1安打無失点に抑えて17年の好スタートを切った。安定感漂う昨季10勝左腕の投球を金本監督ら首脳陣も高評価。開幕投手が濃厚なメッセンジャーに続き、2戦目となる4月1日広島戦(マツダスタジアム)で先発する可能性が出てきた。
マウンド上にたたずむ岩貞の姿には、貫禄が漂っていた。左腕にとって今季の初陣となる紅白戦。3回から2番手で登板すると、坂本、北條、植田といった虎のホープたちを、力と技の融合でねじ伏せた。
「今日は良かったですね。またいっぱい練習して頑張りたいと思います」
打者6人に対し計22球。内容が存分に詰まった初実戦だった。先頭坂本の初球にこの日最速の140キロを記録。2死から打席に立った北條には、初球から内角をしつこく突いた。「(7日の)フリー(打撃)で打たれたんで、今日は打たせないと思っていました」。内を意識させると、最後は外に逃げるチェンジアップで投ゴロに打ち取った。昨秋から習得に励む新球のスローカーブも披露し、危なげない投球で2イニングを投げ終えた。
これには金本監督も「去年はギクシャクした感じだったが、安定感、威圧感も出てきた」とニッコリ。香田投手コーチも「(安定感も)出てきているし、順調にきている」と笑顔で話し、開幕2戦目、4月1日広島戦での起用についても「オープン戦とか段階をふんで。これで本当にいけるなというところまでいって欲しい」と期待を口にした。
自身初の2桁勝利を記録した昨年だが、広島戦に限れば悔しさが残ったシーズンだった。広島戦6試合で0勝4敗、防御率4・59。さらに開幕3連戦の舞台マツダスタジアムでは、3戦3敗を喫した。相性を考えれば、開幕カードを回避し、4月4日からのヤクルト3連戦(京セラドーム大阪)に向かうプランがセオリーだ。だが、昨季から進化して充実期を迎える今なら、開幕が決定的なメッセンジャーに続く2本目の矢として、強力な広島打線を抑えることは可能だろう。
05年以来遠ざかっているリーグ優勝に「挑む」今季。昨年の覇者である赤ヘル軍団を倒すことが絶対条件になる。その最前線に背番号17も立つ。【梶本長之】



