連夜の劇弾や。阪神原口文仁捕手(25)がヤクルト戦でプロ初のサヨナラ弾をかっ飛ばした。延長11回に左翼席へ、チーム今季初の連勝、カード勝ち越しを決める1発を放り込んだ。捕手登録だが、今季は一塁を守る男が千金アーチ。今日7日は17年の甲子園初戦。宿敵巨人を倒し、一気に上昇気流に乗るで。

 完璧だった。確信した。原口は両手に持ったバットを掲げ、打球の行方を見つめた。左中間スタンドに突き刺さる光景を見届けると、ポーンとバットを投げ上げ、笑顔で歩みを進めた。延長11回。背番号94が、サヨナラアーチで熱戦に終止符を打った。

 原口 最高でーす! 打った瞬間、自分の中でも完璧で、最高でした。皆さんのために必死のパッチで打ちましたー! 

 今季1号が自身初となるサヨナラ本塁打。お立ち台では興奮冷めやらぬ様子で絶叫した。初回に自身のタイムリーなどで4得点するも、同点に追いつかれる嫌なムードだった。「投手の方たちが踏ん張ってくれてたので、なんとかしたい気持ちでした」。今季から一塁にコンバートも、ここまで失策や記録に残らないファンブルでチームに迷惑もかけた。「もう、本当に迷惑ばかりかけていたので」。そんな悔しさを晴らす「一塁原口」としての一打だった。