DeNA筒香が「我慢」の戦いに臨む。今日23日からヤクルト3連戦(神宮)でリーグ再開。「ここからが勝負。もっとヤマ場がくると思う」と長いシーズンを見据える。勝率5割で終えた交流戦では四球が増え、18試合で17個。「そういうケースが増えた。僕が我慢して、後ろがかえしてくれればいい。四球で出れば、後ろ(の打者)が甘い球増える」と、現状を十分に把握した上で再開を迎える。

 リーグ序盤は、悪循環に苦戦した。勝負を避けるボール球に手を出して凡打。フォームを崩して甘い球を打ち損じる。しかし、交流戦直前からボールを見極め、四球の数が急増。現時点で1位ヤクルト山田の46に次いで45個だ。ラミレス監督も「ボールが見られてる証拠」と太鼓判。首位打者の5番宮崎の存在も大きく筒香も「そういう場面で宮崎さんが打ってくれたらいい」とチームが勝つために「我慢」の四球を選ぶ。

 試合前日のフリー打撃では最後の5スイングで4本の柵越え。4番はやはり本塁打が真骨頂だ。打撃2冠の昨季は7月が唯一の2桁本塁打で16本。打率4割2分9厘で大暴れした。日本記録の3試合連続マルチ本塁打も、神宮でのヤクルト戦から始まった。筒香は「1位に向けてやるだけ」。我慢の先に猛打の7月が待っている。【栗田成芳】