稲葉新監督率いる侍ジャパンが韓国に圧勝し、初代王者に輝いた。16日の予選リーグ初戦では延長戦までもつれ込むサヨナラ勝ちで死闘を演じたがこの日は投打で圧倒した。予選から3戦全勝で完全優勝。稲葉新監督も、幸先良く初陣で金メダルを獲得した。試合後は歓喜の胴上げで宙を舞った。大会MVPは外崎が選ばれた。

 日本は4回に先制した。先頭の4番山川が四球で出塁。続く上林の犠打が野選を誘い、無死一、二塁とすると、6番外崎が右翼へ適時打を放った。韓国先発の朴世雄をKOし、なおも一、三塁と攻め立てたが追加点はならなかった。

 先発田口は韓国打線に3回まで無安打ピッチング。5回2死から連打で一、三塁とされピンチを迎えたが1番パク・ミンウを二ゴロに仕留め、得点を許さなかった。

 日本は5回に追加点。先頭の2番松本、3番近藤健の連打などで1死満塁とし、外崎が詰まりながらも左前に適時打。7番西川が右中間を破る2点適時打で続き、リードを広げた。6回にも2死二、三塁から山川が左翼へ適時打二塁打を放ち2点追加。7回には西川の右翼へのソロ本塁打も飛び出した。

 田口は7回3安打1死球、6奪三振の力投で無失点。8回は石崎、9回は山崎康とつなぎ完封リレーで締めた。