「自然と、そういうことは考えてしまう」。日本ハムのドラフト1位、清宮幸太郎内野手(18)が25日、札幌ドームを見学した。報道陣から、「本塁打のイメージはできたか」と聞かれると、そう答えた。

 両翼100メートル、中堅122メートル。アリーナから屋根までの高さ68メートルを誇る本拠地に「(天井が)高いなあって思いました。広くて、フェンスまでが遠いなあという感じ。甲子園より、こっちのほうが全然、広く感じます」。それでもイメージはしっかりと浮かんだ。

 至る所に、最終戦の残り香があった。コーチ室のホワイトボードには、先発オーダーが張り出されたまま。監督室のボードに残った走り書きに「すごい」と興味津々で見入った。ロッカールームには「リッチでした」とニッコリ。「ずっと2軍にいるのではなく、ここで活躍しないと、プロ選手としてやる意味がない」と決意を口にした。

 今日26日のファンフェスティバルでは、ファンの前でユニホーム姿を初披露する。札幌ドームの周辺では、雪が降り続ける中、200人ほどの列ができた。「この地で期待に応える活躍ができるように、良いスタートを切りたい」。寒さも忘れさせる“ハム党”の熱気を全身で受け止める。【中島宙恵】