中日のスティーブン・モヤ外野手(26)が、連敗のモヤモヤを吹き飛ばす大暴れで、チームの連敗を5で止めた。初めて出場選手登録され、4番一塁で先発出場。7回に打者11人の猛攻で一挙7点を奪う大逆転の口火を切るなど4安打3打点と活躍した。米国市民権の取得のために戦列を離れた主砲ビシエドの代役と期待される201センチの巨漢が、巻き返しのカギを握りそうだ。
来日初のお立ち台に上がったモヤの隣では、V打を放った176センチの大島が小さく見える。201センチの新助っ人は、存在感も暴れっぷりも規格外だ。
「何を言っていいか分からないくらいうれしい。チームの勝利に貢献したかった。チャンスを作ってまわしてくれたからだよ」
モヤ劇場の幕開けは3回だった。1死一、二塁。バットを折られながら、パワーで運び、右前へ勝ち越し適時打。さらに5回には、「同郷だから兄弟みたいなもの」というドミニカ・ウインターリーグで知り合った2歳年上の3番アルモンテが無死から左前打で出塁すると、右翼フェンス直撃の二塁打でチャンスを演出。平田のタイムリーを呼び込んだ。その後、三進後に高橋の左飛で右足を伸ばして本塁突入したが、アウトに。ベンチはリクエストしたが、判定変わらず。しかし、それもご愛嬌(あいきょう)だった。
モヤ劇場のクライマックスは3点ビハインドで迎えた7回。1死から左中間二塁打を放ち、大逆転劇への幕を開けた。さらに打者一巡し、この回2安打目となる左前適時打でダメ押し。4安打3打点のデビューにも、森監督は「広島もモヤが初めてで分からなかったんだろう。ずーっと続くとは思ってない」と冷静に話したが、ナゴヤドームで99年9月22日以来となる20安打の猛攻の軸は間違いなく、この日昇格したばかりの新4番だった。
前日19日に米国市民権取得のため戦列を離れた主砲ビシエドの代役として期待される。連敗を5で止めただけでなく、反攻の起爆剤となりそうな気配だ。【伊東大介】
◆スティーブン・モヤ 1991年8月9日、プエルトリコ生まれ。現在の国籍はドミニカ共和国。08年にタイガースと契約し、14年にメジャー初出場。16年までの3シーズンでメジャー通算51試合、31安打、5本塁打、11打点、打率2割5分。昨季はタイガース3Aなどに在籍。201センチ、117キロ。右投げ両打ち。



