八戸学院大(北東北・青森)の最速152キロ左腕・高橋優貴(4年=東海大菅生)が19日、視察に訪れた4球団8人のスカウトの前で、好投を披露した。宮城県内で行った七十七銀行(宮城)との練習試合に先発登板し、3回無安打3奪三振1四球無失点。「自分のやることは変わらない。点数をとられないことが一番大事」。ドラフト会議(25日)に向けた最後のアピールとなった。

リーグ戦最終戦(2日)以来の実戦。最速は144キロだったが、直球のキレと変化球の精度で、今夏の都市対抗野球に出場した強豪を翻弄(ほんろう)した。追い込んでからのチェンジアップやスライダーは圧巻。足元に飛んだ投直を捕球するなど、フィールディングも抜群だった。

3人で最終確認した中日米村明チーフスカウト(59)は「腕がしっかり振れているので150キロは投げられるでしょうし、チェンジアップなど決め球があることも精神的な自信につながっている」と絶賛。楽天長島哲郎スカウト部長(58)も「全国的に見ても貴重な左投手。上位クラスは間違いない」と高評価した。