DeNA守護神の山崎康晃投手(26)が、マリナーズ・イチロー外野手の現役引退について「1度は対戦してみたかったです」などと語った。

23日、西武とのオープン戦(メットライフドーム)に8回から登板し、三者凡退に抑えた右腕は、試合後の囲み取材が終わりかけたころ、自ら切り出した。「イチローさんのこと聞いてくれないんですか? 誰も聞いてくれないんですよね(笑い)」。

1992年(平4)生まれ。本格的に野球を始めたころには、イチローは大リーグのスター選手。多くの現役選手がそうであるように、山崎少年にとっても憧れの存在だった。「ミズノの『イチローモデル』のグラブを使ってました。ペプシコーラの(ボトル)キャップも集めてました」と懐かしんだ。1時間20分近くに及んだ21日深夜の会見も、ほとんど見たという。「言葉1つ1つに、ユーモアのある、人間味あふれる会見でしたね。面白かったです。WBCでテレビで見ていた、あのイチローですからね」。

45歳のイチローと直接の接点はないが、大きな影響を受けた26歳は、今や侍ジャパンの守護神にまで成長した。イチローの今後について「これからも野球界にプラスのエネルギーを与えて欲しいです。みなさんと同じで僕も気になっています」。偉大な野球人に思いをはせつつ、5年目のシーズンに挑む。【鈴木正章】