ファーム調整中の岩隈久志投手(38)が14日、川崎市のジャイアンツ球場で2カ月半ぶりにブルペン投球を行った。

立った捕手へ直球のみを30球。1球1球、フォームを確かめながら腕を振った。捕手へ投じる本格的な投球は2月27日の沖縄春季キャンプ以来となった。

マリナーズ時代の17年9月に右肩を手術。8年ぶりに日本球界へ復帰した今季は春季キャンプを1軍スタートも3月からはファームで調整している。これまでは傾斜を使ったネットスローなどを行っていた。

投球後は背番号21のユニホームに大量の汗をにじませながら「計画して、たどり着くことができた。やっと合ってきたかなと。ボールの伸びも出てきたので、いい傾向かなと思います。やろうとしたことができたし、バランスよく投げられた」と好感触を口にした。

今後については「(ブルペンには)定期的に入っていきたい。感覚的にはもう(捕手に)座ってもらってもいいくらい。焦らずというか急がなきゃいけない気持ちももちろんあるんですけど、やることやりながら状態上げてもう1個上のレベルにいけるようにしたい」と見据えた。【桑原幹久】