広島大瀬良大地投手が巨人上原の引退を惜しんだ。「子どもの頃からずっと見ていた選手ですし、(プロ入り後も)密着取材などを見て、考え方とかどういう過ごし方をしているのかを勝手に学ばせてもらった。残念です」。幼少期はプロ野球中継が巨人戦ばかりで、自然と巨人びいきになっていた。

中でもエース上原には強く憧れ、投球フォームをまねし、投球写真がプリントされた下敷きを愛用していた。昨年は夢がかなって一緒にオールスターにも出場。多く話すことはできなかったが「近くにいるだけで信じられないような感じでした。声を聞いているだけで幸せでした」と野球少年のような笑顔を見せた。

巨人のエースまで駆け抜けた上原のように、大瀬良も広島を背負うエースに成長した。「あれくらいの負けん気、気持ちが大事」。上原に学んだ「雑草魂」で、チームの4連覇を導く覚悟。まずは先発予定の22日中日戦で、気迫の勝利をつかみ取る。【前原淳】