期待のサブマリンも「鬼門」を突破することはできなかった。両リーグトップの6勝目を狙ったソフトバンク高橋礼は、悔やみきれない四球で白星を逃した。

「点を取ってもらった後の先頭打者への四球。絶対に出してはいけなかった」。打線が6回に2点を挙げ逆転に成功。その裏はきっちり3人で仕留めたものの、7回先頭の荻野に四球。送りバントで二進されると、代わった2番手松田遼が清田に逆転2ランを被弾。千葉出身の高橋礼にとって、この日が地元・千葉初登板。快投を誓っていたが立ち上がりから制球に苦しみ、4回まで6安打を許した。工藤監督は7回途中122球の粘投に「試合はつくってくれた」とかばったが、24日の延長劇勝も消える逆転負けとなった。

対ロッテは今季3勝8敗で再び借金5。指揮官は「また明日、頑張りましょう」と気持ちを切り替えてバスに乗り込んだが、「かもめアレルギー」の処方箋はなかなか見つからない。