楽天塩見貴洋投手が、八戸大(現八戸学院大)の同期封じで復帰2連勝を引き寄せる。昨年10月の腰手術から復帰登板となった21日の日本ハム戦で305日ぶりに勝利。28日の西武戦(盛岡)に向け、大学時代のチームメートである秋山との対戦をポイントに挙げた。「意識しますし、抑えないといけない」。今季の秋山は楽天戦でカード別最高となる打率4割2分3厘をマーク。塩見自身も昨季まで通算で打率3割4分6厘と打たれているだけに、力が入る。

昨年は2人で焼き肉をつつきながら、手術の相談もしたという。「『やったら?』みたいな軽い感じで、背中を押されたとかは全然ない」と笑いつつ「対戦が楽しみだし、(復帰への)モチベーションにしてきた」。復活星を挙げると、お祝いのメッセージが届いた。盛岡での前回登板となった14年の西武戦は秋山に2安打を許し、試合にも敗れている。「まあ、1本くらいは(打たれても)。肝心なところで打たれなければいい」。決定的な仕事だけは、許さない。