冷静沈着、泰然自若。壇上の西武源田壮亮内野手は、落ち着き払っていた。

3日、都内で行われた「日本生命セ・パ交流戦」記者会見に出席。今年で15回目となる交流戦が4日から始まる。関東圏で試合がある広島野間、阪神大山、ロッテ種市と一緒に出席しトーク形式で会見が行われた。プロ3年目の源田は3度目の交流戦に向けて「甲子園でどんなヤジを聞けるのか楽しみ」と甲子園名物を? 歓迎した。

2年ぶりに開催される敵地・阪神戦。ルーキーイヤーだった一昨年、初めての甲子園ではベンチでハイタッチしていると、スタンドから痛烈なヤジを受けた。「ベンチのみんなは楽しんでいたけど、僕は心にグサッときてしまった」。実際に1戦目の第2打席で本塁打をマークするも、2、3戦目は2試合で1安打に抑えられた。

あれから2年。不動の遊撃手としてリーグ優勝を経験し、侍ジャパンにも選ばれた。濃密な時間を過ごし「今ならそのときよりは心に余裕がある」と成長を口にする。会見ではゲストで登場した元日本ハム岩本勉氏が、マシンガントークを放つ中、どっしりとイスに腰掛け地に足を着けトークを展開。打球さばき同様に、慌てるそぶりは一切なかった。

最初のカードはセ・リーグ覇者の広島をホームに迎える。「監督が2人(辻、緒方両監督)とも佐賀出身でもあるし、日本シリーズで対戦するかもしれない。交流戦で勝ち越していいイメージを持っておきたい。チームとして打ち崩せば、波に乗れる。西武は(交流戦で)優勝したことがないので、頑張って優勝したい」。甲子園での阪神戦は最後の6カード目。がばい対決を制し勢いをつけ、聖地に乗り込む。