ヤクルト本社の株主総会が19日、都内のホテルで開催された。本社の代表取締役社長である根岸孝成氏(71)代表取締役オーナー、衣笠剛球団社長兼オーナー代行(70)らが出席した。

昨季はセ・リーグ2位に躍進したものの、今季は球団ワーストとなる16連敗を記録するなどリーグ最下位に低迷。球団へのエールとともに、質問が相次いだ。

ファンからの「今年応援60年だが、がっかりする状況。どこから手をつけていいか分からない」という厳しい言葉もあった。チームの現状について、衣笠球団社長兼オーナー代行は「敗因は、多々ありますが、先発投手陣の不調と中継ぎの登板頻度の高まり、全体的な投手陣の不調が挙げられる。守備の乱れもある。先発投手陣では小川、原、石川、ブキャナン、彼らを軸にして先発ローテーションの回復をはかります。中継ぎ抑えは、石山が復帰し、彼を中心にして再編に取り組んでいきたい」と話した。また、ケガや不調のため2軍での調整が続いている坂口智隆内野手、西浦直亨内野手、太田賢吾内野手については「今月末には1軍に復帰してくると聞いている」と明かした。さらにセ・リーグでトップの打点をマークしている村上宗隆内野手や、ベテラン青木宣親外野手の名前を挙げ「村上は、将来の球界を代表する打者になるという期待をいただいている。さらに、青木のリーダーシップを発揮してのまとめ役、活躍にも期待している。これから必ずや、終盤に向かってAクラス入りへ戦ってくれると思う」と締めくくった。

また、神宮球場が立地する明治神宮外苑地区の再開発に伴う新球場への意見もあった。衣笠球団社長兼オーナー代行は「神宮球場は、2021年から第2球場が壊されて、ラグビー場が建設され、移転する。ラグビー場の跡地を更地にして、そこに新明治神宮野球場が建設される。2027年に完成し、移転する。間違いなく進んでいます」と説明した。

株主総会を終えた衣笠球団社長兼オーナー代行は「(先発の)スアレスも7月には復帰すると聞いている。みんなに頑張ってほしいと思っている。株主様には応援していただいて、激励もいただきありがたい」と話した。